オーケストラクラブ 卒業生紹介① 〔後編〕


前回に引き続き、卒業生 吉戸理恵さんの紹介です。今回は、教育実習中に吉戸さんにインタビューをしました。


質問1.「吉戸さんが部長をしていた高校2年生の頃を振り返ってみて下さい」

(以下、吉戸さんのコメント)
「私が高2の時は指揮者を外部の先生にお頼みしていたので、今の中先生のように指揮者が学校にいらっしゃるいうことがありませんでした。指揮者の先生が毎週来て下さるわけではなかったので、先生がおられない時は自分たちで合奏をしないといけませんでした。私の学年はよく、仲が良いと言われますが、当時たくさんの問題があったため、それを一つ一つ解決する度に絆が深まっていったのだと思います。オーケストラクラブで人間性も成長できたと思っています。
私が高2になる時、指揮者の先生に、頑張った成果というのはすぐにでるわけではない。後輩達が先輩になった時、その時のクラブの状態が自分達の頑張りの成果だ、という言葉をいただきました。そのため、高2の時は、後々も良いクラブとなるようにと心がけていました。私は引退して5年経ちました。今のオーケストラクラブが素晴らしいのは、後輩達の頑張りがあったからだと思います。今後、さらなる成長をOGとして見守っていきたいと思います。」




ありがとうございます。私が本校に赴任したのは、吉戸さんが高校3年生の時なので、部長をしていた頃を見ていたわけではありません。いろいろ話を聞く中で、この時代に彼女たちが頑張って成果を出すことが出来たから、その姿を見ていた後輩たちが、しっかりその後を引き継ぎ、頑張ってくれているのだと思います。






では質問2「吉戸さんは現在、大阪教育大学教養学科芸術専攻音楽コース(ファゴット科)の4回生に在籍していますが、実際に教育実習生という形で母校に戻ってきて、何か感じたことはありますか?」


(以下、吉戸さんのコメント)
「ファゴットは勿論、小さい時からやっていたわけではありません。中1の時にたまたま覗いたオーケストラ部に入り、たまたまファゴットを選んだ、のがファゴットとの出会いでした。(じゃんけんに負けたのですが…  オーケストラ部に入部し五年間で、音楽の楽しさ、大切さを知り、音楽を続けたいという気持ちで大阪教育大を受験しました。
大学に入学してから、定演や合宿で度々オケ部に関わっていたので、私のことを知っている特に高校生は、先輩と呼べばいいのか、先生と呼べばいいのか困惑していました。
私が生徒の頃は、授業はテストのためにあるもの、と日々なんとなく受けていました。実際に教える立場になると、授業というものは目標を立て、そして伝えたいことが毎回込められている、ということが授業を組んでみてわかりました。生徒は知らず知らずのうちにその目標を達成しています。生徒の時にはわからなかった先生方の努力と技術、思いを知りました。生徒の反応が嬉しく、この四週間は教師という仕事のやり甲斐を感じました。
高校生の頃、学校を好きになり、三年間皆勤でした。学校を楽しいと思わさせてくれた、また教師としてのやり甲斐を感じさせてくれたノートルダム女学院に感謝しています。」



私と同じ大学、同じコースに進学し、また大学の指導教員の先生まで同じという、本当に同じような道をたどっていますね。大学の先生からも、大学に入ってからの吉戸さんの活躍ぶりをいろいろと聞いています。きっと、ダムオケで学んだ力を更に飛躍させて、活躍していることと思います。大学に入ってからも、ダムオケの合宿・定期演奏会は皆出演してくださり、いろいろサポートして頂いて、本当に感謝しています。これからも期待していますので、頑張ってください。そして、またダムオケを助けに来てください!


2週連続で、卒業生吉戸さん特集をお送りしました。また、不定期で卒業生の紹介をしていきたいと思います。

文責:オーケストラクラブ顧問
中 勝弘