オーケストラクラブ 卒業生紹介2


以前、この日記で「卒業生紹介1」として吉戸理恵さんの紹介をしましたが、今回はそのシリーズ第二弾!!吉戸さんと同級生の白數菜夏さんです。白數さんは今年の6月、英語科の教育実習生として本校に戻ってきました。彼女にインタビューしてみました。
(インタビューは、文化祭公演前の夏休み中に行いました)



インタビュア:
クラブ活動に没頭していた中高時代を振り返ってみてください。

白数さん:
私の中高時代の一番の思い出は、ダムオケ!と言ってしまってもいいほど、オーケストラに没頭していた毎日でした。特に、高校2年生のときは、月曜日から日曜日まで、朝から晩まで、クラブ活動に明け暮れていました。当時は、ただ演奏会に向けてがむしゃらにがんばっているだけだと思っていましたが、振り返ってみると、とても貴重で守られた時間だったのだなと感じています。これほど真剣に仲間と気持ちをあわせて1つの目標にむかっていくという経験は、中高生だからこそできたのだと思います。そしてその過程で学んだ、「支えてくださる周りの方々・演奏会に足を運んでくださるお客様への感謝の気持ちを忘れないこと」は、わたしの原点になっています。


インタビュア:
教育実習生として母校に戻ってきて、今までと違う視点から改めてクラブの様子を見て、何か感じたことはありますか?

白数さん:
卒業後も、合宿に呼んでいただいたり、演奏会に出させていただいたりと、ダムオケに関わることが多かったのですが、今回実習生という立場で部活に戻ってきて、また違ったふうにクラブのことを見ることができました。それまでは、OGとして少し厳しいことをいってでも後輩たちに成長してもらいたい、という気持ちが強かったのですが、今回は後輩たちのがんばりを見守りたいという気持ちが上回っていたように思います。目線が顧問の先生方に近づいてしまったのかもしれません(笑)。でも、ダムオケのさらなる発展を願う気持ちはいつも変わりません。それから、私が現役生だったころとは、練習できる時間もぐっと短くなっているようですが、みんなよくがんばっていてえらいなと思いました。これからも、一OGとして、元実習生として、なにかお手伝いできればなと思っています。


インタビュア:
大学に進学して、オーケストラの活動はされていますか?また中高時代でのクラブ活動の経験が、どういう点で生かされていますか?

白数さん:
大学に進学してからも、大学オケや市民オケでオーケストラの活動を続けています。なんとなく始めたホルンでしたが、今年で楽器歴が11年目になりました。オーケストラの楽しさ、奥深さを教えてくれたダムオケには本当に感謝しています。大学に入ってから、周りに吹奏楽出身の人が多いので、中高時代からオーケストラの魅力に気づくことができていた私は、ラッキーだったなと感じています。また、音楽に対する姿勢も、ダムオケでの経験から学んだ部分です。初総練までに楽譜を製本しておく、指揮者の先生・トレーナーの先生にきちんと挨拶をする。こういったことは、ダムオケの現役生にとってはあたりまえのことかもしれません。でも、これらのことに気を配れている人が、意外に少ないのだということに、大学オケに入ってから気付かされました。本当に些細なことかもしれないけれど、みんなで音楽をしていくうえでは、とても大切なことではないかなと私は思っています。そして、この感覚を身につけることができたのは、中高生のときに顧問の先生やトレーナーの先生・先輩方が、その都度注意してくださっていたおかげです。


インタビュア:
最後に、オーケストラを頑張っている現役生(後輩たち)に一言!

白数さん:
オーケストラは、やる気のある人が一人だけいても、形にすることはできません。たくさんの人の気持ちが1つになるからこそ、素晴らしい演奏になるのだと思います。そして、いまは実感することが難しいかもしれませんが、1つの演奏会を作り上げるために、顧問の先生をはじめ本当にたくさんの人々が協力してくださっています。けしてあたりまえのことではなくて、特別で貴重な経験をさせてもらっているのだ、ということと、一緒にがんばってくれる仲間の存在への感謝を忘れずに、これからも音楽を楽しんでいってほしいと思います。また、困難なことがこれからもたくさんあるかもしれません。私のときも問題がたくさんありました。でもそれを1つ1つ乗り越えて、高2の最後の定演を迎えられたことが、私の中で今も強い支えになっています。なにかをがんばった思い出というのは、誰にも負けない自分の糧です。ぜひみなさんにも、この糧を手にいれてもらいたいです。今年の文化祭と定期演奏会、いきいきとしたみなさんに会えることを楽しみにしています。



今回の文化祭公演にも、OGとして出演していただきました。白數さん、ありがとうございました!

文責:中